皮膚

2016年1月 9日 (土)

低温やけど

お家の人が全然気づかないパターンのトラブル事例です。

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たまたま病院にきて気づいたケースです。

だいたい本人(本犬)は自覚症状があったりなかったり。

もっとカイカイすればわかりやすいのかもしれませんが…

私はホットカーペットで寝てしまうことが少なくないので、ちょっとドキッとしてしまいます。

気を付けましょうね。

洋光台 港南台 ひびき動物病院

2013年8月 7日 (水)

顕微鏡から

ワンちゃんの皮膚にいたダニです。

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真ん中に成虫。

その周囲に楕円形の卵が散見されます。

ダニがいるのがわかれば診断と治療は進められるのですが、

もう一息顕微鏡を観察してみると、次のようなことに気づきます。

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卵の拡大写真。

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卵の殻から出てきそうなほぼ成虫。

手足はまるまっていますね。

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成虫②

卵を抱えているようです。

だんだん痒くなってきますね~。

ノミ・ダニ対策は忘れずお願いしますね。

洋光台 港南台 かかりつけ 動物病院 ひびき動物病院

2013年3月29日 (金)

ウサギの足底びらん

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うさぎさんには比較的よくみられるうしろ足のトラブルです。



両足のかかとの部分が赤くなっています。

これは、硬い床の上で生活をしている子に多く、

多くの場合、擦れたり、着地の際の刺激が多いために起こる皮膚炎です。

この子は治療中で、かなりよくなってきた方です。

この子のお薬は、皮膚の保護材(塗り薬)だけでした。

他には、生活環境の整備をしてもらいますが、

この病気の場合は、それが一番のお薬となります。

すのことか、プラスチックの床材をお使いの方は、一度足底を見てあげてください。

赤くなっていたら、病院に見せた方が良いかもしれません。

2012年10月 8日 (月)

犬の痒い皮膚炎

犬の皮膚炎は「アレルギー性皮膚炎」「角化症」「感染症」などが良く見られます。
「アレルギー性皮膚炎」は、その程度の差はあるものの、慢性化したり、進行性であったり、治療が長期になる場合が少なくありません。「角化症」はベトベト肌やカサカサ肌になってしまう状態です。「感染症」は細菌や寄生虫などによるもので原発性のものと二次性のものがあります。これらの皮膚疾患に対して行われる治療は、主な基本柱として薬物療法、シャンプーなどのスキンケア、(悪化原因などの)環境対策、ですが、この中でもシャンプーなどのスキンケアは非常に重要な役割を持っています。

皮膚炎が起きている皮膚の状況としては、水分量の低下、保湿因子の減少、皮膚脂質の代謝異常、バリア機能の低下などが起き、ベトベト皮膚やカサカサ皮膚となると、それだけでも痒い皮膚ですが、壊れたバリアへ細菌感染などが起こり、いっそう痒い皮膚へと進行します。
スキンケアをしてあげることで、皮膚のバリア機能を強化し、これによって痒みを抑えることが期待できれば、必要なお薬も少なくてすむようになっていきます。
スキンケアの代表選手である薬用シャンプーには様々な種類があり、使用目的や刺激性、使用頻度などを皮膚の状態によって個人別に調節してあげる必要があります。

シャンプーはどれがいいのかしら?
そんな疑問がありましたら、一度診察を受けてみて下さい。

犬の甲状腺機能低下症

これは犬で最もよく見られるホルモン性障害です。しばしば2歳から6歳程度の中年期から見られます。甲状腺ホルモンは新陳代謝に関連するため、新陳代謝の低下が起こり、その結果、エネルギー代謝、脂質代謝、タンパク代謝の低下によって、皮膚の乾燥や脱毛・色素沈着、体重の増加、無気力、徐脈(心臓機能の低下)などの症状が観察されることがあります。
この病気では80%程度に皮膚症状が認められたり、70%程度で高コレステロール血症が見られることがあったりするため、皮膚炎や血液検査、身体検査で発見されることがしばしばあります。

治療は足りないホルモンを補ってあげることになります。

この子は血液検査でホルモン値が低値でしたので、少しお薬を使っていただいたら、毛が生えてきました。もう少し良くなるともっと良いですね。がんばりましょうね。

ワンちゃんの抗原特異的IgE検査(アレルギー検査)

ワンちゃんの痒い皮膚疾患の中で、特に多いのはアレルギー性皮膚炎と角化症と感染症が知られますが、ヒトと同様に、ワンちゃんでもアレルギーの血液検査ができます。

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写真は、検査結果の一部です。

この検査は、痒い皮膚病で悩まされているご家族には大きなヒントとなる、と考えています。アトピー性皮膚炎が疑われている状況では、もしかしたら完治はしない皮膚病かもしれませんが、結果を知ることによって痒みの度合いを減らしてあげることができるかもしれません。色んな項目の判定がたくさん出てくるので、とても参考にはなるのですが、この検査単独ではアレルギー性皮膚炎の確定診断はできません。そして、他の痒い皮膚病との鑑別診断・治療も重要です。

最近では、このほかにリンパ球反応試験ができるようになり、食事アレルギーなども血液検査で大きなヒントが得られるようになりました。

痒みが強い子は、検査を検討してみてはいかがでしょうか?

犬の毛包虫症

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毛包虫は、ニキビダニ(Demodex)、アカラスなどとも呼ばれる皮膚に常在する寄生虫です。このダニは、多くの健康犬の皮膚にも少数存在していますが、免疫力の低下などで発症し、ダニの多数寄生が認められるようになります。
発症には免疫力、遺伝、発情、ホルモンバランス、栄養状態やストレスなどが関連しているとも言われます。
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目や口のまわりや、四肢、指などがよく見られる場所です。二次感染があると炎症が強くなり、痒みを伴うようになります。
治療にはダニの駆除などを考えますが、背景に基礎疾患があることが十分に考えられますので、健康診断が重要になる場合があります。

顔や手足の皮膚炎も注意が必要な場合がありますので、気になったら早めに診せてくださいね。

疥癬(カイセン)症

このダニは痒みの強い皮膚病変を、全身の複数箇所に作ります。
皮膚内に潜るため、通常皮膚を少し引っ掻いて検査をしますが、ダニが発見されずに、わからないケースがたまにあります。
写真のダニは他院の検査では発見されず、当院にて再検査をしたところ、運良くたまたま1匹だけ発見され、ダニの皮膚病が見つかった例です。こういうこともあるので、皮膚病の治療に駆虫も積極的に考えて下さいね。
このダニは通常犬からいぬへ、猫からねこへ、という風に、ヒトには寄生しないといわれていますが、ダニがいると家族も痒くなることがありますので、皮膚のトラブルは早めにチェックさせてくださいね。

シュナウザーのコメドシンドローム

これはミニチュア・シュナウザーによく見られる皮膚炎の病気で、背中~腰のあたりにボツボツした隆起性の丘疹が多数みられます。面疱(めんぽう=にきびのこと)症候群などとも言われ、病変は毛包の形成異常などが関係する遺伝性疾患と考えられています。他の犬種でも似たような病変がみられることがあります。
多少ぼつぼつしているだけの状態では無害ですが、細菌感染などで痒みや痛みなど皮膚炎症状が発生します。
治療にはよく反応するのですが、残念ながら完治はしない病気なため、悪化しないようにする事が大事で、日ごろからの皮膚のお手入れも重要な要素となります。皮膚脂漏症(あぶら症)などが重複して関係している場合も多く、動物病院にある薬用シャンプーやサプリメントなどが効果的なことがあります。
動物病院のシャンプーにも、治療用・メンテナンス用・保湿用・クレンジング用など、それぞれ目的を持ったシャンプーが種類豊富です。皮膚のトラブルがひどくなる前に、シャンプーなども相談してみてくださいね。

2012年10月 3日 (水)

保湿剤

寒くなるといつも自分の乾燥肌に悩まされます。
ヒフの保湿について、ヒトは夏と冬で使い分けたりされていますでしょうか?
たとえばローションとオイル、軟膏などの使い分け、となるのですが、ペットに関してもこれを応用することができるのをご存知でしょうか?
ペット用の保湿剤も現在は色々な種類があります。使いやすいものを選んでいただいて、続けていただくことが一番だと思います。ヒトはお風呂のあとに使うのがよいとされますので、個人的にはシャンプー後にリンスのように使えるものが楽ではないかと思っていますが、スプレータイプも使いやすいものがあります。
ヒトの小児アトピー性皮膚炎では、保湿をしている子としていない子の皮膚炎の再燃率は保湿している子は9割以上が症状なしに対して、保湿していない子は半数近く症状が再燃し、その差は3割以上出ている結果があります。
結果は、保湿している方が絶対良い、というのがわかりますね。
保湿剤は再燃防止のヒフのバリアを保つ役割があります。

アトピーの子は、アトピックドライスキンといって、保湿状態がよくないために、外部からの皮膚刺激を受けやすくなっています。洗うだけではだめで、保湿して守らないと防御能が足りない、ということになります。

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