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2013年5月18日 (土)

コーギーにも多い、組織球肉腫

組織球肉腫というのは、免疫細胞の組織球が腫瘍化してしまう悪性腫瘍です。進行度が早くて悪性度が高いものが比較的多く、転移の可能性も中~高率と、犬では悪者で名が有名な悪性腫瘍です。

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写真はコーギーの肺病変

好発犬種があると言われ、海外の論文では、バーニーズマウンテンドッグ、フラットコーテッドレトリーバー、ゴールデンレトリーバー、ラブラドールレトリーバーに多いという報告があります。日本では、ここ数年ウェルシュコーギーにも発生傾向が見られると、日本獣医がん学会などでたびたび話題がありましたが、最近論文でも報告されるようになってきました。

日本ではウェルシュコーギーの飼育頭数が海外よりも多いため、その影響も関係しているようです。

ある論文では、レトリーバー系では四肢に発生が多く見られているのに対して、ウェルシュコーギーとバーニーズマウンテンドッグでは肺に病変が多かった、と記載されています。

肺の病変は、通常ですと肉眼では見ることができません。健康診断等で、胸部のレントゲンを撮った際に、たまたま見つかっていることがしばしばのようです。

この病気の治療には、外科手術、抗がん剤などの内科治療、放射線治療などが試みられていますが、強い相手に対する強めの治療が必要なことがあります。

これらの事を考えると、やはり早期の発見と早期の治療が結果を左右するかもしれません。

レトリーバーやコーギーをはじめとして、健康診断の一環として、定期的な胸部のレントゲン検査は、やはりお勧めしないといけないな、と再び考えさせられました。

季節柄、フィラリア検査で血液検査をされた方が多いと思います。血液健康検査を一緒にやっていただいた方もずいぶん増えてきました。

レントゲン検査も、定期的に健康検査をやった方がよいですよ!

洋光台・港南台のかかりつけ動物病院  ひびき動物病院

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