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2012年10月 8日 (月)

犬の精巣の腫瘍

精巣(睾丸)の腫瘍は、去勢していない犬では2番目に多い腫瘍と言われます。
これも発見しやすい腫瘍です。精巣(睾丸)の大きさや硬さが左右で違うときなど、獣医師の一般検診などでの発見が多いです。

精巣(睾丸)腫瘍は悪性が15%程度と教科書には書いてありますが、実際はもう少し多いかもしれません。そしてこの病気には腫瘍随伴症候群といって、腫瘍から誘発される病気が次に待っていることがあります。男性であるにもかかわらず、女性ホルモンが過剰分泌され乳腺が腫れたりします。進行すると血液を産生する骨髄にダメージがいってしまい、致死的な病態をも引き起こされてしまいます。
良性であっても、前立腺肥大や膀胱炎などを併発している子がしばしば見られます。
治療は外科切除が第一です。

この病気は去勢手術を受けることで予防が可能です。
潜在精巣(睾丸)はこの病気になりやすいことが知られています。
生後8~9ヶ月までに精巣(睾丸)が正常位置(陰嚢の中)にない場合は、必ず去勢手術を検討した方が賢明だと思われます。潜在精巣(睾丸)の方が悪性傾向が強いからです。
また、去勢手術を受けていない高齢犬は、ホルモン異常から他の泌尿器病(上記など)や皮膚病などが起こりやすいですので、高齢になってからの異常の場合でも、去勢手術を検討したほうがよいケースがしばしばみられます。

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