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2012年10月 8日 (月)

卵巣の腫瘍

生殖器の病気の話は前にもありましたが、やはり病気の頻度が多いので、書いておこうと思います。

犬の卵巣の腫瘍は、発生頻度としては全腫瘍の数%以下ですが、半数以上が悪性(卵巣がん)です。腫瘍の種類によっては巨大化することがあり、進行例では腹膜播種(いわゆる転移)も珍しくありません。また、進行して大型化と出血しやすくなるために、腫瘍からの出血によって命の危険を伴うようになります。しかし、通常このような状況でも、外から見ても全くわからず、診察、検査によって初めて発見されることが珍しくありません。

ちょっと元気がない、ということで診察が始まり、手術に至った子の手拳大の卵巣腫瘍。お腹の中でかなり出血していました。この子は元気でしたが、かなり高齢で麻酔と出血による危険度が高い手術が考えられました。しかし、家族が勇気をだして外科手術の選択をしていただいたことで、無事に腫瘍摘出手術を終了し、失血死のリスクなどもなくなり、結果的に最良の決断とすることができました。

犬は8歳を過ぎると元気でももうシニアになります。健康診断や検診は、積極的にしてあげてくださいね。発情周期もチェックするようにしましょう。

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